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四方正面鏡屋敷

 隣のトメさんがプンプン怒ってやって来ました。
「今度と云う今度は我慢ならねい、かかあとは離婚だ」
「おいおい、離婚とは聞き捨てならないね」
「いったいどうしたんだい」
「うちのかかあときたら、何でもかんでも俺の気に障る事を言いやがるんだ。今朝なんか『朝からゴロゴロして役に立たないね、何か手伝ったらどうなんだい。あんたみたいなのを世間では生ゴミ亭主って言うんだよ』とぬかしやがるんだ」
「生ゴミ亭主はひどいな」
「うちのかかあは人一倍口が悪いんだ」
「それに、俺は一生懸命働いてくたくたになって来てるんだ。ちょっとゴロゴロするぐらいどうってことないだろう」
「休みの日はどうなんだい、何か家事を手伝っているのかい」
「家事はかかあのする仕事だと思っているから、何も手伝わないね」
「それがいけない。確かにトメさんは人一倍働いている、それは誰もが認めるところだ。でも、奥さんだって働いているんだ。食事の支度から掃除洗濯、子供の事や姑さんの世話、町内の事もあるだろう」
「トメさんの仕事には休みがあるだろう」
「へい、日曜や祭日は休みです」
「ところが、奥さんには休みは無いんだよ、年中無休なんだ。奥さんが今日は休みだから食事を作るのも休む、と言ったらどうする。今日は子供の送り迎えをトメさんにやってくれ、と言ったらどうする、困るだろ」
「奥さんも大変なんだ、と思ったら食事の片付けを手伝ったり、肩でも揉んであげたらどうだい」
「そうですね、ナオじいちゃんの言う通りだ」
「それに、奥さんの気に入らないところを見たら、それは自分の心を映している鏡だと思えばいいんだ」
「天理教の神殿は四方から拝むように出来ている。それは四方正面鏡屋敷と云って、おぢばに行くと自分に似た性格の人と会うことが多い。自分の悪いところも似ている。だから、相手の姿を見て自分の心を映している鏡だと思い、反省しなければならないのだよ」
「これは、おぢばだけではない。どこでも、人の振り見て我が振り直せ、と言うように。特に夫婦は合わせ鏡のようなものだと云う」
「うちのかかあは鏡ですか?」

 

  

 

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